Nobu's blog "nobulog"

写真家 小林伸幸 による日々の徒然ブログ
和紙をより知る為の丁稚奉公 その3
 前回漉かせて頂いた紙、こんなふうに出来上がりま
 した! 正真正銘、初めて自分で漉いた紙!
 何度も何度も失敗して、やっとまともに漉けた最初
 の紙。
 感無量です!
 意外にも結構均一に漉けている、ようなのです。
 職人さんからもお褒めのお言葉を頂戴しました。
 有り難い限りです。
知る事は、更なる成功への第一歩。そう思ってもっともっと精進していきます!

そして、
 ←こちら、今年度分として漉いて頂いた紙。
 これは、ちゃんと職人さんに漉いて頂いた紙です。
 特別注文品です。
 こちらの要望に合わせて、プラチナプリントに最適
 化するようにと希望通りの紙を漉いて頂きました。
 数年寝かせて使用する事になりますが、5年程経ち
 水気が飛び、繊維が締まって表面に上品な艶が出て
 くる頃が、、、待ち遠しいです。
ん〜、、、いずれにしても奥が深い!
奥が深い分、もっともっと勉強しないといけないな。。。
もっと知って、もっともっと極めなければ。。。
先は長い。
けれど、こういう時期が一番楽しかったりするんだよね。
下から這い上がっていく時が、一番充実していたりするんだよね。

ん〜、たち悪いぜ(笑

| 和紙関連 | 23:21 | comments(2) | - |
和紙をより知る為の丁稚奉公 その2
和紙修行2日目の今日は、少しだけ、「漉き」体験をさせて頂きました。
若干24歳の若手ホープにご指導頂きながら、初体験となる紙漉きをば。
まぁ、解りきった事ではありましたが、やはり一筋縄では行かないですね…。
結構な力仕事だし、コツを教えて頂いても要領が全く解らない。。。
正直、参った参った。。。
けれど、勿論楽しくもあって、1日ひたすら打ち込んでいたい衝動に駆られてしまいました。
勿論叶わないのですけどね。
なにしろ、無理言って丁稚に行かせてもらっている身ですから。。。
なので、午後はひたすら「塵取り」です(笑
こちらこそが、ある意味で奇麗な紙作りの根幹でもあるので、やりがいを感じてひたすら黙々と塵を取り続けるのですが、何しろ冷える。
結構な厚着で行ったので身体自体はさほどでもないのですが、爪先がね、ヤバいです。
常に水に手をつけているので、指先も同じく。
特に、日が沈んでからの冷え込みと言ったら、ちょっと笑ってしまうくらい寒さのレベルが変わるのです。

ともかく、やっとの事で1枚だけかろうじて漉けた(いや、カタチになった)和紙の出来上がりは如何程なのか。。。
次回が楽しみなのであります。

そしてこれ↓
17:30の、工房からの空です。
空気の冷え込み具合、伝わりますか?

でも、このキリリとした感じ、澄んだ青と大気の緊張感、たまらなく好きなんです。

| 和紙関連 | 23:51 | comments(0) | - |
こだわりの領域 和紙をより知る為の丁稚奉公 その1
僕はプラチナプリント作品を仕上げる際、支持体に和紙を使うのですが、この組み合わせは面白い結果を生み出す反面、かなり面倒な問題も同時にはらむのです。しかも数々の。。。
その1つに、塵があります。
チリは変色した繊維だったり、樹皮の取り残しだったり、単純にゴミだったりする訳だけれど、これらが和紙を漉く際のネックとなるのです。
もちろん、敢えてそれらを混在させて「味」とする場合もありますが、こと写真を印画する用途で考えると、、、邪魔になる事の方が多かったりするのです。

でも少し前までは僕自身の考え方はちょっと違っていて、それこそが和紙であり、チリがある事はごく自然な事だと思っていたのですね。
けれど最近は、、、なるべく取り除きたいと思うようになりました。
何故かと言うと、かなり重要なハイライト部分にあからさまに目立つチリが残っていると、結構な勢いでがっかりするからです。。。
当然、印画紙で考えればこんな事はあり得ない訳ですから。
ただ、「それも含めての和紙作品なんだ」と、認めてしまえば楽なのだけれど、なかなかそうもいかないのです、面倒な事に。

で、職人さんに和紙を漉いて頂く際に、なるべくチリは取り除いて下さい、とお願いするののですが、この作業が結構な手間で、嫌がる方が多いのです。
でも、そのご苦労と大変さは容易に想像がつきますから、お願いする方もなかなか強く言えなかったりするのです。
とはいえ、極力チリの無い紙が必要な訳で。。。

ジレンマなのです。

ではどうするか。

自分も一緒にやるからお願いします!

という事になるのです。
というか、そうしないと申し訳が立たないし、自分自身でも実感が持てない。

で、一緒にやらせて頂きました。
まずは、蒸して剥いだ楮の樹皮から、表面の荒皮をこそげ取る作業。
前日に雪が降ったその場所での、冷たく濡れた物を扱う作業は流石に辛い。。。
しかも寒風吹きすさぶ中。
でも、投げ出す訳にも当然いかない。
けれど30分もやると、もう身体の芯まで冷えきって指先ガチガチ。
それでも真水に浸して、剥いで洗ってを繰り返す。。。

根気と忍耐、それに情熱が必要だと改めて思いましたね。

やはり、そうそう気安く人にお願い出来る作業ではないなと。

で思う事は、究極的には、やはり自分で全部やる、という事になるのでしょうね、これは。
こういう地味な作業を地道にやって、自分で漉いて、とにかく納得のいく紙を作る。
そうして初めてプリント作業に移行出来るのかなと。。。

こだわりも、ここまで来ると既にバカの域ですが、、、仕方ない。
そういう性格なんです。

でも、それにはまずは和紙職人を目指さなきゃいけない訳で、そこには何年もの時間と修練が必要な訳で、とんでもない構想な訳ですけれど、、、でも、究極はやはりここなんでしょうね。。。

なんて、こんな発言はそれこそ職人さんをバカにしているようで、なめるなとお叱りを受けそうですけど、そういう単純な意味ではないので、どうか諸々ご容赦頂けますと幸いです。

例えなめていたとしてもバカでも何でも、上質な和紙を追い求めたいですから。
そうやって追い求めて初めて、納得のいく美しいプリントが出来る訳ですから。
もちろん、それには写真そのものにチカラが無きゃなんにもならないのですけれど、全てが質の高い部分で融合した時、それはやはり究極的な作品に昇華するのだと思うのですよね。
例え自己満足の域を超えないとしても、全てが高次元で結びついたその時には、きっと観る者の琴線に触れると思うんですよね。

と、そうであって欲しいなという願いを込めつつ。。。
| 和紙関連 | 13:45 | comments(0) | - |
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